誰でもなれるコンサル思考術

凡人がコンサルになって20年以上続けられているノウハウ公開

これですっきり!わければ、わかる!

スケジュール管理は、ただ単に仕事が入ったら、スケジュールに入れるのではなく、

仕事の手順などにわけて、それぞれをスケジュールに入れましょう、と案内しました。

 

businessskills.hatenablog.com

 

この”わける”ということが、スケジュールだけでなく、仕事をする上でもとっても役に立ちます!

 

どんなことに役立つのか、見てみましょう。

 

 

 

■”分ける”とは、”わかる”こと

まず、わけるの語源を調べてみます。

 

すると、

わかるは、「わける(分ける)」と同源。
混沌とした物事がきちんと分け離されると、明確になることに由来する。

と記載があります。

(参照:語源由来辞典)

 

そう!

 

”わける”と”わかる”は一緒なんです!

 

ですから、なんかもやもやしたことでも、”わける”と”わかって”くるんです!

 

コンサル達は、この”わける”ことをしょっちゅうしているので、

「よくわかるなぁ~」と思うかもしれませんが、

これを数多くしているだけなんです(苦笑)。

 

みなさんも、数をこなせば、何ら問題ありません!

 

■"分ける"視点をもつと簡単

わける”と言ってもどうやって”わけて”たらいいのかわからない、、、

 

そんな時は、いくつかの視点を持っていると簡単にできますよ

 

(1)流れ

物事には、流れがあります。

その流れの順にわける方法です。

 

例えば、販促の企画を立てる、とします。

その時の流れは、

①販促目的、ゴールを作る

    ↓

②販促ターゲットを決める

    ↓

③販促時期を決める

    ↓

④販促内容を決める

    ↓

⑤販促内容に沿って制作物を作る

    ↓

⑥販促実施

    ↓

⑦販促振り返り

となります。

 

この7工程にわけてスケジュールを管理することはもちろん、

それぞれの工程ごとに行うゴール、作業もよりわかりやすくなってきます。

だから、無駄、過小もなくなり、再度戻ってやり直し、もなくなります。

 

①~④を予め考えておいて、みんなが集まる会議で合意を取れば、

⑤販促物作成へスムーズに進めることができます。

 

⑤の制作に関わる方のスケジュールを、予め仮押さえしておけば、さらにスムーズに事が進みます。

 

⑤制作の間に、⑦振り返りに使える集計表を準備しておけば、

⑥実施中に日々の結果を入れるだけで、改めて集計する必要はなく、

⑦振り返りを考える時間に当てられます。

 

 

もうひとつ、売上をあげたい、という場合を例に挙げてみましょう。

 

店舗での売上を例にとると、

①お店の告知をする

    ↓

②お客様がお店にくる

    ↓

③お客様が店内を見て買う

    ↓

④また来店する

という流れが考えられます。

 

自分のお店では、①~④でどこを強化すればいいのか、検討することができます。

 

①告知があまりされておらず、知られていないのであれば、SNSなどで告知をしてまず

は知ってもらうことが大事です。

 

知られているけど②お店に来ないのであれば、入りずらい何かがあるかもしれません。

 

この様に流れにそって、課題を洗い出し、対策を行うことで売上げアップが図れます。

 

(2)仕事の種類

仕事も種類がいくつか分かれます。

 

例えば、

  1. 自分一人で作業するもの
  2. 誰かと相談するもの
  3. 調べること
  4. 検討・考えること
  5. 誰かに聞くこと
  6. 誰かに予め伝えておくこと

などです。

 

誰か”の第三者が絡む事は、早めにその人とアポイントを取ることで、

スムーズに事が進みます。

 

自分一人で行うもので、作業に取り掛かるまでに行うであろう、

3.調べること 

4.検討・考えること

は、事前に行っておく必要があり、作業前に済ませておく事が大事です。

(これも流れですね)

 

(3)構成要素

構成要素とは、「どういうもので成り立っているか」ということです。

 

例えば、売上を見てみると、次の様にわけられます。

売上構成例

わけた後、それぞれの項目に対して対策を考えることができます。

  • 新規客を増やすにはどうしたらいいだろう?
  • 既存客を増やすにはどうしたらいいだろう?
  • 流出客=お店に来なくなったお客さんを減らすにはどうしたらいいだろう?

などです。

 

この様に、ゼロから考えるより、視点をいくつか持っておくと、

すぐ、わけられますので便利です。

 

■"分ける"からできた!こんなこと!

コンサルは、この分けるをよく使います。

 

多くは、課題に対して、どうしてその問題が起きるのかを分けることが多いです。

 

例えば、「どうして売上が下がっているのか?」その原因を突き詰める時に、

上記の売上をさらに分けていきます。

新規客集客策

赤枠で囲んでいる新規客を呼ぶ要素をさらに分けて、

  • 過去と比較して回数の増減はあるか
  • 過去と比較して集客数の増減はどうか
  • 他社と比較して回数の差はあるか
  • 他社と比較して集客数の差はどうか

を検討していきます。

 

これを行うことで、みんなが視点を共通にして、話し合えます。

 

よく会議で見受けられますが、年長者の方が、

「きっと、○○なんだろうな~~~どう思う?」

なんて発言すると、その様な空気になって議論が進んでいく、

という様なことはありません。

 

具体的に、視点を共通にして、1つ1つ事実に基づいて話し合うことができます。

その結果として、対策のハズレが少なくなります

 

つまり、無駄な作業、仕事が減ることになります!

 

これは大きい!

 

コンサルは、こんなことばっかりしているので、原因を探るのがちょっと上手いだけです。

 

■"分ける"をさらに進化!

わける時に、一人でもみんなでも次の様に行うとよく出てきます。

名前を覚えるより、やり方を知っている方が大事です。

 

(1)KJ法

あるお題について、関連することをポストイットなどにみんながそれぞれ書いて、

発表して行く方法です。

発表する中で、同じものをまとめていくことで、自然と構成要素がまとまっていきます。

 

KJ法のイラスト(私服)

 

(2)ロジックツリー

実は、上図にある売上を分けたものが、ロジックツリーです。

ロジック=論理的に、ツリー=木の様に分けていく方法です。

これだと、それぞれの関連がよくわかり、無駄なものがなくなるのがメリットです。

ロジックツリー例

■まとめ

今回は、わけるとわかる、という点についてご案内しました。

わけることで、仕事に無駄がなくなりスケジュール管理も上手になったり、

みんなが同じ視点で物事を把握しやすくなり、課題を見つけ有効な対策を取りやすくなります。

わけ方は、物事の流れ仕事の種類構成要素などの視点を参考にすることで、

早く簡単にできます。

また、KJ法ロジックツリーなどを使うとより分ける視点が出てきます。

 

わけるを味方につけて、物事を分かって、スムーズに物事を進めよう!