誰でもなれるコンサル思考術

凡人がコンサルになって20年以上続けられているノウハウ公開

誰でもできる!効率的に考える仕事のコツ

仕事で考えることは、必要なことです。

 

その時の調子?で上手く考えが浮かんだり、そうでなかったりで、、、大変、、

 

私もコンサルになりたての頃は、その時その時で考えがまとまったり、まとまらなかったりで大変な思いをしました。

どうして先輩達は、いつも考えが一定で出てくるんだろう?と不思議でした。

 

苦心して辿り着いたのが、フレームワークを知っていると、

効率的に考えを出せて、まとめることができ始めました。

 

そうか、これが仕事のコツかぁと感慨深くなりました。

 

 

 

 

フレームワークとは?

フレームワークとは、思考の枠組みと呼ばれるもので、

枠組みを使うことで、問題や分析、アイディアなどが

効率的に出すことができるものです。

 

フレームワークを使うメリットは?

フレームワークを使うと、誰でも簡単に考え方のコツが掴めて、

次の様なメリットがあります。

1.初めてでも効率的にまとめられる

枠組みに沿って考えることに集中すればいいので、余計なことは考えなくていいのです。これだけで、効率的にまとめられます。

もし、フレームワークを知らなければ、どうやって考えるかを洗い出し、それが合っているかどうか不安なまま仕事をして、何度も見直しをして、不安なまま報告する、なんてことが起きるでしょう(私の実体験、、、)。

どのフレームワークを使うか、最初に気をつければ、初めてでも効率的にまとめられるので、仕事が進みます。

 

2.誰でも論理的に考えることができる

論理的に考えることは、ある程度訓練が必要です。

 

ところが、フレームワークを使いながら、進めていくことで、

自然と論理的になります。

結果として、論理的思考(ロジカルシンキングが身につきます。

3.周囲の人と共通認識を持てる

そもそも、自分だけの考え方では、

それはあなたの感想ですよね

と言われかねません、、、、。

 

それより「○○のフレームワークを考えると、、、、」と、進めることで、

共通の考え方になり、同じ認識で話し合いができます。

 

周りの方と共通認識を持って進めることは、効率的に仕事を進めるコツでもあります。

4.全体像を捉え易い

例えば、自社のビジネス環境を調べて欲しい、と言われた時に、何も知らないと、

どこから手をつけたらいいのか分かりません。

 

そこで、もし「ファイブフォース」というフレームワークを知っていれば、

”競合他社"と"サプライヤー(供給元)の交渉力"と"買い手(顧客)の交渉力"と”新規参入の可能性””代替品の恐れ”の視点で情報を集めることができます。

 

これで、自社を取り巻く環境を、網羅的に調べることができます。

5.モレ、ダブりが防げる

自分の考え方だけでは、偏りがでて似たようなことがでたり、そもそも抜けていた視点がある可能性がでてきます。

 

フレームワークをつかうことで、視点が定まり、それに沿って考えることで、

偏りからのダブり、抜けてたことのモレが防げます。

 

やり直し!なんてことを減らして、効率的に仕事が進められます。

 

■代表的なフレームワークの種類と使い方

1.ロジックツリー

 

ロジックツリーとは、ロジック=論理のツリー=木のことで、木のようにてっぺんから枝に別れて関係する要素が別れていくものです。

 

これは以前話した、わける、ことに直結するので、ものごとをわけて、問題点の対策づくりなどを検討する時によく使います。

ロジックツリー



例えば、売上を上げるにはどうしたらいいか?を考える場合は次の様に考えられます。

 

2.マトリックス

 

マトリックスは簡単にいうと2軸の表に分けるものです。

表にする場合もあり、座標軸の様に表すこともあります。

マトリックス



ものごとを整理するときに、羅列ではなく、何らかの2つの視点で分けるとスッキリ整理できます。

私は、何かをまとめる時は、マトリックスでまとめられないかをまず考えてます。

 

 

4.SWOT分析

 

コンサルタントとしてよく使っていたものです。

S=強み、W=弱み、O=機会、T=脅威の要素をそれぞれ掛け合わして、自社の強みを活かすにはどうしたらいいか、最悪の事態を避けるにはどうしたらいいか、などを考える際に使います。

 

SWOT分析

 

 

5.バリューチェーン

 

時間軸に沿って、それぞれの活動がどういう価値を生んでいるのかをみるものです。

ポイントは、時間軸に沿って活動をを並べることです。

これにより、どの工程が影響力を及ぼしているかわかります。

バリューチェーン

 

6.3C分析

 

自社を取り巻く環境をみるときに

  • Customer:市場・顧客
  • Competitor:競合
  • Company:自社

の視点に分けて分析するもので。

3C分析

”環境”という漠然とした大きいものを見る時に視点を与えてくる助かるツールです。

 

 

7.ファイブフォース

 

3Cと同様に自社の環境、特に脅威について分析する際に

  • 業界内での競争
  • 業界への新規参入者
  • 代替品の存在
  • 買い手(顧客)の交渉力
  • 売り手(サプライヤー)の交渉力

の5つの脅威に分けけて分析します。

新規参入、新製品(サービス)開発、事業再構築などに助かります。

ファイブフォース分析
8.PEST分析

 

これも環境を分析する時のものです。

上記2つよりは、もっと大きな視点に立ってみるもので、

  • Politics:政治
  • Economy:経済
  • Society:社会
  • Technology:技術

の視点です。

世の中、という大きなものを見る時にありがたい視点です。

 

 

フレームワークする際のポイント(注意点)

1.何のフレームワークを使うか最初に気をつける

 

代表的な8つの視点を上記に挙げさせていただきましたが、

これのどれをつかったらいいのか?というのが一番大事です。

違うツールを使っては、せっかく考えたアウトプットが無駄になってしまいます。

自社の次の一手を見つけたいときは、3C、SWOT分析を使う、

課題を見つけたいときは、ロジックツリーを使う

など、何を求めたいか?というゴールをはっきりさせてから使うフレームワークを使いましょう。

 

2.MECEで考える

 

MECEとは、”もれなく、ダブりなく”ということです。

物事を考えて伝える時に、細部ばかりの視点では理解してもらうのは、難しいです。

それとは逆に、大きい視点だけでも難しいのは言うまでもなく、ある一方に偏っていても困ります。

そこで、”もれなく、ダブりなく”ということが大事になってきます。

同じ様なことを指してないか?

他の要素はあるか?

を確認しながらそれぞれの要素をだしてみましょう。